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第7章 (第1/3页)
というより、本当は、もともとあった曲に、先生が替え歌をつけた、というのが、正しいのだけれど。もともとの曲は、あの有名な、「船をこげよ(Row Boat)」 ロー ロー ロー ユアー ボート ジェントリー ダウン ザ ストゥリーム メリリー メリリー メリリー メリリー ライス イズ バット ア ドリームで、これに校長先生がつけた歌詞は、次のようだった。 よーく 噛めよ たべものを 噛めよ 噛めよ 噛めよ 噛めよ たべものを そして、これを歌い終わると、初めて、「いただきまーす」になるのだった。 “ロー ロー ロー ユアー ボート”のメロディーに、“よく、噛めよ”は、ぴったりとあった。だから、この学校の卒業生は、ずいぶんと大きくなるまで、このメロディーは、お弁当の前の歌う歌だ、と信じていたくらいだった。校長先生は、自分の歯が抜けていたので、この歌を作ったのかもしれないけど、本当は、「よく噛めよ」というより、お食事は、時間をかけて、楽しく、いろんなお話しをしながら、ゆっくり食べるものだ、と、いつも生徒に話していたから、そのことを忘れないように、この歌を作ったのかもしれなかった。さて、みんなは、大きな声で、この歌を歌うと、「いただきまーす」といって、「海のものと山のもの」に、とりかかった。トットちゃんも、もちろん、同じようにした。 講堂は一瞬だけ、静かになった。
散歩 お弁当の後、みんなと校庭で走り回ったトットちゃんが、電車の教室に戻ると、女の先生が、「皆さん、今日は、とてもよく勉強したから、午後は、何をしたい?」と聞いた。トットちゃんが、(えーと、私のしたいこと、って言えば……)なんて考えるより前に、みんなが口々に「散歩!」といった。すると先生は、 「じゃ、行きましょう」といって立ち上がり、みんなも、電車のドアを開けて、靴を履いて、飛び出した。トットちゃんは、パパと犬のロッキーと、散歩に行ったことはあるけど、学校で、散歩に行く、って知らなかったから、ビックリした。でも、散歩は大好きだから、トットちゃんも、急いで靴を履いた。あとで分かったことだけど、先生が朝の一時間目に、その日、一日やる時間割の問題を黒板に書いて、みんなが、頑張って、午前中に、全部やっちゃうと、午後は、たいがい散歩になるのだった。これは一年生でも、六年生でも同じだった。学校の門を出ると、女の先生を、真ん中にして、九人の一年生は、小さい川に沿って歩き出した。川の両側には、ついこの間まで満開だった、桜の大きい木が、ずーっと並んでいた。そして、見渡す限り、菜の花畑だった。今では、川も埋め立てられ、団地やお店でギュウヅメの自由の丘も、この頃は、ほとんどが畑だった。「お散歩は、九品仏よ」と、兎の絵のジャンパー?スカートの、女の
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