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第8章 (第1/3页)
」「ふーん」と、トットちゃんは、少し、もったいをつけて、それから、「あったほうが、いいと思うんだ。前の学校なんて、すごいのが、あったんだから!」といって、大きな声で歌い始めた。「せんぞくいけはあさけれどいじんのむねをふかくくみ(洗足池は浅けれど、偉人の胸を深く汲み)」これが、まえの学校の校歌だった。ほんの少ししか通わなかったし、一年生には、難しい言葉だったけど、トットちゃんは、ちゃんと、覚えていた。(ただし、この部分だけだったけど)聞き終わると、泰ちゃんは、少し感心したように、頭を二回くらい、軽く振ると、「ふーん」といった。その頃には、他の生徒も着ていて、みんなも、トットちゃんの、難しい言葉に尊敬と、憧れを持ったらしく、「ふーん」といった。トットちゃんは、いった。「ねえ、校長先生に、校歌、作ってもらおうよ」みんなも、そう思ったところだったから、「そうしよう、そうしよう」といって、みんなで、ゾロゾロ校長室に行った。校長先生は、トットちゃんの歌を聞き、みんなの希望を聞くと、「よし、じゃ、明日の朝までに作っておくよ」といった。みんなは、「約束だよ」といって、また、ゾロゾロ教室に戻った。さて、次の日の朝だった。各教室に、校長先生から、“みんな、校庭に集まるように”という、ことづけがあった。トットちゃん達は、期待でむねを、ワクワクさせながら校庭に集まった。校長先生は、校庭の真ん中に、黒板を運び出すと、いった。「いいかい、君達の学校、トモエの校歌だよ」そして黒板に、五線を書くと、次のように、オタマジャクシを並べた。それから、校長先生は、手を指揮者のように、大きく上げると、「さあ、一緒に歌おう!」といって、手を振り下ろした。全校生徒、五十人は、みんな、先生の声に合わせて、歌った。「トモエ、トモエ、トーモエ!」「……これだけ?」ちょっとした間があって、トットちゃんが聞いた。校長先生は、得意そうに答えた。「そうだよ」トットちゃんは、ひどく、がっかりした声で、先生に言った。「もっと、むずかしいのが、よかったんだ。センゾクイケハアサケレドーみたいなの」先生は、顔を真っ赤にして、笑いながらいった。「いいかい?これ、いいと思うけどな」結局、他の子供達も、「こんなカンタンすぎるのなら、いらない」といって、断った。先生は、ちょっと残念そうだったけど、別に怒りもしないで、黒板けしで、消してしまった。トットちゃんは、すこし(先生に悪かったかな)と思ったけど(ほしかったのは、もっと偉そうなヤツだったんだもの、仕方がないや)と考えた。\ 本当は、、こんなに簡単で「学校を、そして子供たち」を愛する校長先生の気持ちがこもった校歌はなかったのに、子供達には、まだ、それが分からなかった。そして、その後、子供たちも校歌のことは忘れ、先生も要らないと思ったのか、黒板けしで消したまま、最後
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