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第18章

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はじめは、冗談から始まったのだけれど、トットちゃんの部屋で、トットちゃんとロッキーが、「狼ごっこ」をしてるときに、それは起こった。「狼ごっこ」の前は、普通みたいに、お互いが、部屋の反対側から、ゴロゴロ転がって来て、ぶつかったところで、少し、お相撲みたいに、取っ組み合いを少しやって、少しやったら、「パッー」と離れるのを、繰り返していた。そのうち、もう少し、「難しいのをやってみよう」ということになって……といっても、トットちゃんが一方的に決めたんだけど……、ゴロゴロころがって来て、ぶつかったとき、「狼みたいに、見えたほうが勝ち!」というのをやろう、ということになった。シェパードのロッキーにとって、狼になるのは、そう難しいことじゃなかった。耳をピーンとさせて、口を大きく開ければ、歯は奥のほうまで、いっぱいあったし、目だって、怖く出来た。でも、トットちゃんにとっては、少し大変だったけど、とにかく両手を耳みたいに頭のところにやって、口を出来るだけ大きく開け、目だって、精一杯大きくして、「ウ~、ウ~」とうなって、こうやって狼みたいに、やってるうちに、まだ子供のロッキーには、冗談と、本当の見境がつかなくなってきて、突然、まねじゃなくて、本当に噛み付いた。子供といっても、体はトットちゃんの倍近くあったし、歯だって、とがっていたから、トットちゃんが、「あっ!」と思って気がついたときは、トットちゃんの右の耳が、ブラブラになっていた。血がダラダラ、いっぱい出て来た。「あーあ!!」叫び声で、ママがお台所から飛んで来たとき、トットちゃんは、右の耳を両手で押さえて、ロッキーと部屋の隅っこのほうにいた、洋服も、そのあたりも、血でいっぱいだった。応接間でヴァイオリンの練習をしていたパパも、飛んで来た。ロッキーは、今になって、自分が大変なことをしたことに気がついたのか、尻尾をたらし、トットちゃんの顔を上目づかいに見た。このとき、トットちゃんの頭の中には、ひとつのことしかなかった。それは、(もし、パパとママが、凄く怒って、ロッキーを捨てたり、よそにやったりしたら、どうしよう)ということだった。トットちゃんにとって、何よりも、それは、悲しくて、こわいことだった。だから、トットちゃんは、ロッキーにくっついて、うずくまって、右の耳を押さえながら、大きな声で、繰り返し、こういった。「ロッキーを叱らないで!ロッキーを叱らないで!」パパとママは、そんなことより、耳がどうなったのか知ろうとして、トットちゃんの手を耳からどかそうとした。トットちゃんは、手を離さないで、叫ぶようにいった。「痛くなんかない!ロッキーのこと、怒らないで!怒らないで!」トットちゃんは、このとき、本当に痛さは感じていなかった。ロッキーのことだけが心配だった。そういってる間にも、血がどん

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