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第53章

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    第53章 (第1/3页)

その目がね、いつもと違ってすごく平板なの。まるでボール紙に絵の具塗って描いたみたいに平板なのよ。奥行きがなくて。しばらくじっと私のこと見てから、黙って自分の服をあつめて、まるで見せつけるみたいにゆっくりとひとつひとつそれを身につけて、それからピアノのある居間に戻って、バッグからヘア?ブラシを出して髪をとかし、ハンカチで唇の血を拭き、靴をはいて出ていったの。出がけにこう言ったわ。『あなたレズビアンなのよ、本当よ。どれだけ胡麻化したって死ぬまでそうなのよ』ってね」

    「本当にそうなんですか?」と僕は訊いてみた。

    レイコさんは唇を曲げてしばらく考えていた。「イエスでもあり、ノオでもあるわね。主人とやるよりはその子とやるときの方が感じたわよ。これは事実ね。だから一時は自分でも私はレズビアンんなんじゃないか、やはり真剣に悩んだわよ。これまでそれ気づかなかっただけなんだってね。でも最近はそう思わないわ。もちろんそういう傾向が私の中にないとは言わないわよ。女の子を見て積極的に欲情するということはないからね。わかる?」

    僕は肯いた。

    「ただある種の女の子が私に感応し、その感応が私に伝わるだけなのよ。そういう場合に限って私はそうなっちゃうのよ。だからたとえば直子を抱いたって、私とくに何も感じないわよ。私たち暑いときなんか部屋の中では殆んど裸同然で暮らしてるし、お風呂だって一緒に入るし、たまにひとつの布団の中で寝るし……でも何もないわよ。何も感じないわよ。あの子の体だってすごくきれいだけど、でもね、べつにそれだけよ。ねえ、私たち一度レズごっとしたことあるのよ。直子と私とで。こんな話聞きたくない?」

    「話して下さい」

    「私がこの話をあの子にしたとき――私たちなんでも話すのよ――直子がためしに私を撫でてくれたの、いろいろと。二人で裸になってね。でも駄目よ、ぜんぜん。くすぐったくてくすぐったくて、もう死にそうだったわ。今思い出してもムズムズするわよ。そういうのってあの子本当に不器用なんだから。どう少しホッとした?」

    「そうですね、正直言って」と僕は言った。

    「まあ、そういうことよ、だいたい」とレイコさんは小指の先で眉のあたりを掻きながら言った。

    「その女の子が出ていってしまうと、私しばらく椅子に座ってボォッとしていたの。どうしていいかよくわかんなくて。体のずうっと奥の方から心臓の鼓動がコトッコトッて鈍い音で聞こえて、手足がいやに重くて、口が蛾でも食べたみたいにかさかさして。でも子供が帰ってくるからとにかくお風呂に入ろうと思って入ったの。そ

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