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第7章

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    第7章 (第2/3页)

子がいった。この子は、“サッコちゃん”という名前だった。それからサッコちゃんは、「九品仏の池のそばで、この前、蛇を見たわよ」とか、「九品仏のお寺の古い井戸の中に、流れ星が落ちてるんだって」とか教えてくれた。みんなは、勝手に、おしゃべりしながら歩いていく。空は青く、蝶々が、いっぱい、あっちにも、こっちにも、ヒラヒラしていた。十分くらい歩いたところで、女の先生は、足を止めた。そして、黄色い菜の花を指して、「これは、菜の花ね。どうして、お花が咲くか、分かる?」といった。そして、それから、メシベとオシベの話しをした。生徒は、みんな道にしゃがんで、菜の花を観察した。先生は、蝶々も、花を咲かせるお手伝いをしている、といった。本当に、蝶々は、お手伝いをしているらしく、忙しそうだった。それから、また先生は歩き出したから、みんなも、観察はおしまいにして、立ち上がった。誰かが、「オシベと、アカンベは違うよね」とか、いった。トットちゃんは、(違うんじゃないかなあー!)と思ったけど、よく、わかんなかった。でも、オシベとメシベが大切、ってことは、みんなと同じように、よく分かった。そして、また十分くらい歩くと、見たいもののほうに、キャアキャアいって走っていった。サッコちゃんが、「流れ星の井戸を見に行かない?」といったので、もちろん、トットちゃんは、「うん」といって、サッコちゃんの後について走った。井戸っていっても、石みたいので出来ていて、二人の胸のところくらいまであり、木のふたがしてあった、二人でふたを取って、下をのぞくと中は真っ暗で、よく見ると、コンクリートの固まりか、石の固まりみたいのが入っているだけで、トットちゃんが想像してたみたいな、キラキラ光る星は、どこにも見えなかった。長いこと、頭を井戸の中に突っ込んでいたトットちゃんは、頭を上げると、サッコちゃんに聞いた。「お星さま、見た?」サッコちゃんは、頭を振ると「一度も、ないの」といった。トットちゃんは、どうして光らないか、お考えた。そして、いった。「お星さま、今、寝てるんじゃないの?」サッコちゃんは、大きい目を、もっと大きくしていった。「お星さまって、寝るの?」トットちゃんは、あまり確信が無かったから、早口でいった。「お星さまは、昼間、寝てて、夜、起きて、光るんじゃないか、って思うんだ」それから、みんなで、仁王さまのお腹を見て笑ったり、薄暗いお堂の中の仏さまを、(少し、こわい)と思いながらも、のぞいたり、天狗さまの大きな足跡の残ってる石に、自分の足を乗せて比べてみたり、池の周りを回って、ボートに乗っている人に、「こんちは」といったり、お墓の周りの、黒いツルツルの、あぶら石を借りて、石蹴りをしたり、もう満足するぐらい、遊んだ。特に、初めてのトットちゃんは、もう興奮して、次か

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