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第9章 (第1/3页)
この事件以来、トットちゃんは“トイレに入ったとき、絶対に下を見なくなった”。それから校長先生を、“心から信頼できる人”と思ったし、“前よりももっと先生を好き”になったのだった。トットちゃんは、校長先生との約束どおり、山を崩して、完全に、元のトイレの池に、もどした。汲むときは、あんなに大変だったのに、戻すときは早かった。それから、水分のしみこんだ土も、ひしゃくで削って、少し、もどした。地面を平らにして、コンクリートの蓋を、キチンと、元の通りにして、ひしゃくも、物置に返した。その晩、眠る前に、トットちゃんは、暗やみに落ちていく、きれいなお財布の姿を思い出して、やっぱり(なつかしい)と考えながら、昼間の疲れで、早く、眠くなった。その頃、トットちゃんが奮闘したあたりに地面は、まだ濡れていて、月の光の下で、美しいもののように、キラキラ光っていた。お財布も、どこかで、静かにしているに違いなかった。
トットちゃんの本当の名前は「徹子」という。どして、こういう名前になったのかというと、生まれて来るとき、親戚の人や、ママやパパの友達たち、みんなが、「男の子に違いない!」とか、いたものだから、初めて子供を持つパパとママが、それを信用して、「徹」と決めた。そしたら、女の子だったので、少しは困ったけど、「徹」の字が、二人も気に入っていたから、くじけずに、それに早速、「子」をつけて、「徹子」としたのだった。 そんな具合で、小さいときから、周りの人は、「テツコちゃん」と呼んだ。ところが、本人は、そう思っていなくて、誰かが、「お名前は?」と聞くと、必ず、「トットちゃん!」と答えた。小さいときって、口が回らない、ってことだけじゃなくて、言葉をたくさん、知らないから、人のしゃべってる音が、自分流に聞こえちゃう、ってことがある。トットちゃんの幼馴染みの男の子で、どうしても、「石鹸のあぶく」が、「ちぇんけんのあぶけ」になっちゃう子や、「看護婦さん」のことを、「かんごくさん」といっていた女の子がいた。そんなわけで、トットちゃんは、 「テツコちゃん、テツコちゃん」と呼ばれるのを、「トットちゃん、トットちゃん」と思い込んでいたのだった。おまけに、「ちゃん」までが、自分の名前だと信じていたのだった。そのうち、パパだけは、いつ頃からか、「トット助」と呼ぶようになった。どうしてだかは、分からないけど、パパだけは、こう呼んだ。「トット助!バラの花についてるそう鼻虫を取るの、手伝ってくれない?」というふうに。結局、小学生になっても、パパと、犬のロッキー以外の人は、「トットちゃん」と呼んでくれたし、トットちゃんも、ノートには、「テツコ」と書いたけど、本当は、「トットちゃん」だと、思っていた。
トットちゃんは、昨日、とても、が
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