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第9章

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    第9章 (第3/3页)

た。「どこから?」「どこからって、あのさ、今、電車が、いるところから……」トットちゃんは、いいながら、(やっぱり、いい考えじゃなかった)と思った。だって、どこに電車があるのか、分からないし、家やなんかを、ぶっこわして、まっすぐの線路を、学校まで敷くはず、ないもの、と思ったからだった。それから、しばらくの間、みんなで、「ああでもない」「こうでもない」と、いいあった結果、とうとう、「今晩、家に帰らないで、電車が来るところを、見てみよう」ということになった。代表として,ミヨちゃんが,お父さんである校長先生に、夜まで、みんなが学校にいてもいいか、聞きに行った。しばらくして、ミヨちゃんは、帰って来ると、こういった。「電車が来るの、夜、うんと遅くだって。走ってる電車が終わってから。でも、どうしても見たい人は、一回、家に帰って、家の人に聞いて、“いい”といわれたら、パジャマと、毛布を持って晩御飯食べてから、学校にいらっしゃいって!」「わーい!!」みんなは、さらに興奮した。「パジャマだって?」「毛布だって?」その日の午後は、もう、みんな、勉強してても、気が気じゃなかった。放課後、トットちゃんのクラスの子は、みんな、弾丸のように、家に帰ってしまった。お互いに、パジャマと毛布を持って集まれる幸運を祈りながら……。\ 家に着くなり、トットちゃんは、ママに言った。「電車が来るの、どうやって来るか、まだ、わかんないけど。パジャマと、毛布。ねえ、行っても、いいでしょう?」この説明で、事情のわかる母親は、まず、いないと思うけど、トットちゃんのママも、意味は、わからなかった。でも、トットちゃんの真剣な顔で、(何か、かなり変わったことが起きるらしい)と察した。ママは、いろいろと、トットちゃんに質問した。そして、とうとう、どういう話なのか、これから、何が起きようとしているのか、よく、わかった。そして、ママは、そういうのを、トットちゃんが見ておく機会は、そうないのだかたら、見ておくほうがいいし、(私も見たいわ)と思ったくらいだった。ママは、トットちゃんのパジャマと毛布を用意すると、晩御飯を食べてから、学校まで、送っていった。学校に、集まったのは、噂を聞きつけた上級生も少しいて、全部で、十人くらいだった。トットちゃんのままの他にも、二人くらい、送ってきたお母さんがいて、“見たそう”にしてたけど校長先生に、子供たちをお願いして、帰っていった。「来たら、起こしてあげるよ」と、校長先生に言われて、みんな講堂に、毛布に包まって、寝ることになった。(電車が、どうやって運ばれるのか、それを考えると、夜も寝られない)とも思ったけど、それまでの興奮で、疲れてきて、「絶対に起こしてよ」といいながら、だんだん、みんな、眠くなって、とうとう、寝てしまった。
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