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第23章

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トットちゃんの耳のそばで、空気が、ビューンビューンと音を立てた。トットちゃんは、両手でひざを抱えて、前につんのめらないように、注意した。少し怖かったけど、とてもとても楽しいことだった。滑り終わると、見てた人が、拍手をした。トットちゃんは、スキーの先っちょから上がると、皆さんに、頭を少し下げて、「サンキュー」といった。みんなは、ますます拍手をした。この人が、シュナイダーという、世界でも有名なスキーの名人で、珍しい、銀のシュトックを、いつも持っている、なんてことがわかったのは、あとになってからのことだった。トットちゃんがこの人を好きだ、と思ったのは、滑り終わって、トットちゃんが、みんなから拍手された後、この人が、腰をかがめ、トットちゃんの手をとって、とても、トットちゃんを大切な人のように見てから、「サンキュー」といったときだった。その人は、トットちゃんを、「子供」という風じゃなく、ちゃんとした大人の女の人のように、扱ってくれた。そして、その男の人が、腰をかがめたとき、それは、トットちゃんが、心の底から、その人の優しさを感じるような、そんな姿だった。そして、その人の後ろには、真っ白な世界が、どこまでも、どこまでも、続いていた。

    冬休みが終わって、学校に集まった生徒たちは、休みの間に、素晴らしいことが起こっていたのを発見して叫び声を上げた。それは、みんなの教室用の電車が並んでいるのと反対側に……つまり弘道をはさんだ向こうの花壇のわきに、もう一台、電車が来ていたんだけど、それが、冬休みの間に、図書室になっていたからだった。そして、何でもできちゃって、みんなが尊敬している小使いのおじさんの良ちゃんが、よほどがんばってくれたとみえて、電車の中には、たくさんの棚が出来ていて、いろんな字や色の本が、ズラリと並んでいた。そして、そこで本が読めるように、机や椅子も並んでいた。校長先生は、いった。「これは、君たちの図書室だよ、ここにある本は、誰でも、どれでも読んでいい。「何年生だから、どの本」とか、そういう事は考えることはないし、いつでも、好きなときに、図書室に入ってかまわない。借りたい本があったら、家に持って帰って読んでいい。その代わり、読んだら、返しとけよ。家にあるので、みんなに読ませたい本があったら持ってきてくれるのも、先生は、うれしいよ。とにかく、本をたくさん、読んでください」みんなは、口々に先生に言った。「ねえ、今日の一時間目は、図書室にしよう!!」「そうかい」と、校長先生は、みんなが興奮しているのを見て、ちょっと、うれしそうに笑ってから、いった。「じゃ、そうしようじゃないか」そこで、トモエの生徒、全員、五十人が一台の電車に乗り込んだ。みんなが大騒ぎで、それぞれ本を選んだあと、椅子に座ろうとしたけど

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