返回

第24章

首页
关灯
护眼
字:
上一章 回目录 下一页 进书架
最新网址:m.llskw.org
    第24章 (第1/3页)

トットちゃんは、体には、何の障害もなかった。だから、「しっぽがあるか?」と聞かれても、平気だった。でも、高橋君は、背が、伸びない体質で、自分でも、もう、それを知っていた。だから、校長先生は、運動会でも、高橋君が勝つような競技を考えたり、体の障害という羞恥心を無くすために、みんな海水着なしで、プールに一緒に入るように考えたり、とにかく、高橋君や、泰明ちゃんや、其の他、肉体的な障害のある子から、そのコンプレックスや、「他の子より、劣ってる」という考えをとるために、出来るだけの事を、していたし、事実、みんな、コンプレックスを持っていなかった。それなのに、いくら、可愛く見えたからといって、よりによって高橋君に、「しっぽがあるんじゃない?」というような不用意な発言は、校長先生には、考えられないことだった。これは偶然、朝の授業を、校長先生が、後ろで参観して、わかったことだった。女の先生が、涙声で、こういうのが、トットちゃんに聞こえた。「本当に、私が、間違ってました。高橋君に、なんて、あやまったら、いいんでしょう……」校長先生はだまっていた。そのとき、トットちゃんは、ガラス戸で見えない校長先生に(逢いたい)と、思った。わけは、わからないけど、好調先鋭は、本当に、私たちの、友達だと、いつもより、もっと強く感じたからだった。大栄君も同じ考えだったに、違いなかった。校長先生が、ほかの先生のいる職員室じゃなく、台所で、受け持ちの先生に怒っていた事を、トットちゃんは、忘れなかった。(そこに、小林先生の、本当の教育者としての姿があったから……)という事は、トットちゃんには、わかっていなかったんだけど、なぜか、いつまでも、心の残る、先生の声だった。春が……トットちゃんにとって、トモエでの、二度目の春が、もう、本当に、近くまで、来ていた。

    校庭の木には、緑色の柔らな葉っぱが、どんどん生まれていた。花壇の花も、咲くのに大忙しだった。クロッカスや、ラッパ水仙、三色スミレなどが、次々と、トモエの生徒たちに、「はじめまして」をいった。チューリップも、背伸びをするように茎を伸ばし、桜の蕾は、まるで“用意ドン!!”の合図を待っているような恰好で、そよ風に揺られていた。プールの横にある、小さくて四角いコンクリートの足洗い場に住んでる金魚は、黒の出目金をはじめ、みんな、それめ、じーっとしていたのが、のびのびと楽しそうに体を動かしていた。何もかもが、光って、新しく、生き生きと見える、この季節は、誰かが口に出していわなくても、もう、「春!」って、すぐわかった。トットちゃんが、ママに連れられて、初めてトモエ学園に来た朝、地面から生えてる校門に驚き、電車の教室を見て、飛び上がるほど、喜び、校長先生である小林宗作氏を、「友達だ!」と決めてから、ちょうど、一年たち、トットちゃん達は、めでたく、

    (本章未完,请点击下一页继续阅读)
最新网址:m.llskw.org
上一章 回目录 下一页 存书签