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第27章

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泰ちゃんは、一息つくと、いった。「大きくなって、君がどんなに頼んでも、僕のお嫁さんには、してあげないからね!」それだけいうと、泰ちゃんは、下を向いたまま、歩いて行ってしまった。トットちゃんは、ポカンとして、その泰ちゃんの頭が……脳味噌が、いっぱい詰まっている、自分の尊敬してる頭、仮分数、という仇名の頭が……見えなくなるまで見ていた。トットちゃんは、ポケットに手を突っ込んだまま考えた。思いあたる事は、ないように思えた。仕方なく、トットちゃんは、同級生のミヨちゃんに相談した。ミヨちゃんは、トットちゃんの話を聞くと、大人っぽい口調で、こういった。「そりゃ、そうよ。だって、トットちゃん、今日、お相撲の時間に、泰ちゃんのこと、投げ飛ばしたじゃないの。泰ちゃんは、頭が重いから、すーっと、と土俵の外に、すっとんだんだもの。そりゃ、怒るわよ」トットちゃんは、心のそこから後悔した。(そうだった)、毎日、鉛筆をけっずてあげるくらい好きな人を、なんて、おすもうの時間に、すっかり忘れて、投げ飛ばしちゃったんだろう……。でも、もう遅かった。トットちゃんが、泰ちゃんのお嫁さんになれない事は、決まってしまった。(でも、明日から、やっぱり、鉛筆は、けずってあげよう)だって、好きなんだもの。

    トットちゃんの前の学校のときも、そうだったけど、小学生が、「はやし歌」を、声をそろえて歌うのが、はやっていた。例えば、トットちゃんが、退学になった、その前の学校では、放課後、学校の門を出てから、自分たちの校舎を振り返りながら、生徒たちは、こう歌った。「赤松学校、ボロ学校!入ってみたら、いい学校!」そして、このとき、たまたま、よその学校の子が通りかかったりすると、その、よその子は、赤松小学校のほうを指さしながら、こう大声で、けなした。「赤松学校、いい学校!入ってみたら、ボロ学校!わーい!!」どうやら、建物が、新しいとか、古いとかいう、見たところで、「ボロ」か、どうか決めるんだけど、やはり大切なのは、「入ってみたら……」のところで、子供とはいっても、学校は、建物より、内容で、「入ってみたら、いい学校!」のほうが、「いい」という真実をついてるところも、この歌には、あった。この「はやし歌」は、もちろん、一人のときは、歌わなくて、五人とか六人とか、人数の多いときに、やるのだった。さて、今日の午後のことだった。トモエの生徒は、みんな放課後、思い思いのことをして、遊んでいた。みんなが決めた呼び方、“追い出しのベル”という最終的なベルがなるまで、好きなことをしていて、いいのだった。校長先生は、子供に、自分の好きなことをさせる自由時間が、とても大切と考えていたから、放課後の、この時間は、ふつうの小学校より、少し長めに、とっていた。校庭でボール遊びをす

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