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第27章

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る子、鉄棒や、お砂場で、ドロンコになっている子、花壇の手入れをする子もいたし、ポーチ風の小さい階段に腰をかけて、お茶べりしてる上級生の女の子もいた。それから、木登りの子もいた。みんな勝手にやっていた。中には、泰ちゃんのように、教室に残って、物理というか、化学の続きのフラスコを、ブクブクさせたり、試験管などを、あれこれテストしたりしてる子もいたし、図書室で、本を読んでいる子だの、動物好きの天寺君のように、拾って来た猫を、ひっくり返したり、耳の中を、のぞきこんで研究してる子もいた。とにかく、みんな、楽しんでいた。そんな時、突然、学校の外から、大きな、「はやし歌」が聞こえた。「トモエ学園、ボロ学校!入ってみても、ボロ学校!」(これは、ひどい!)と、トットちゃんは思った。ちょうどそのとき、トットちゃんは、校門(といっても、根つこのある、葉っぱが生えてる木なんだけど)その、そばにいたから、その歌は、よく聞こえた。(ひどすぎる。どっちも、「ボロ」なんて!)ほかの子も、そう思ったから、門のほうに走って来た。そうすると、その、よその学校の男の子たちは、「ボロ学校!ワーイ!!」と叫びながら、逃げ始めた。トットちゃんは、とっても憤慨した。だから、その気持ちを、静めるために、その男の子たちを追いかけた。たった一人で。でも、その子達は、とても足が早くて、「あっ!」という間に、横丁を曲がって、見えなくなってしまった。トットちゃんは、残念に思いながら、ブラブラ歩きながら、学校のほうに、もどって来た。このとき、なんとなく、自分の口から歌が出た。それは、こうだった。「トモエ学園、いい学校!」それから、二歩くらい歩くと、続きが出た。「入ってみても、いい学校!」トットちゃんは、この歌に、満足した。だから、学校に戻ると、わざと、よその学校の子みたいに、垣根から、頭を突っ込んで、大声で、歌った。みんなに聞こえるように。「トモエ学園、いい学校!入ってみても、いい学校!」校庭のみんなは、はじめは、わけがわからないらしく、シーンとしたけど、それが、トットちゃんとわかると、みんなも面白がって、外に出てきて、一緒に、はやし始めた。そして、とうとう、みんなは、肩を組んだり、手をつないだりしながら、列になって、学校の周りを、回り始めた。回りながら、みんな声をそろえて歌った。本当は、声よりも、心が揃っていたんだけど、そんな事には、気がつかないで、ただ面白くて、楽しいから、みんな、何度も、何度も、グルグルグルグル学校の周りを、行進しながら歌ったのだった。「トモエ学園、いい学校!入ってみても、いい学校!」校長室の校長先生が、どんなに、うれしい思いで、この歌を、耳を済ませて聞いていたか、生徒は、もちろん、知らなかった。どの教育者もそうであるように、特に、本当に、

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