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第29章 (第1/3页)
トットちゃんは、そのとき、優しそうで、ベッドの上に正座してる兵隊さんのベッドのはじに、人なつっこく腰をかけて、「困ったな」と思いながら、みんなの歌を聞いていた。いらかの波と…… が終わると、女の先生は、いった。はっきりと。「では、今度は、「ひな祭り」です」トットちゃん以外の、みんなは、きれいに歌った。あかりをつけましょ ぼんぼりに…… トットちゃんは、黙っているしかなかった。みんなが歌い終わると、兵隊さんが拍手をした。女の先生は、にっこりすると、「では」といってから、「皆さん、「お馬の親子」ですよ。元気よく、さあ、三!四!」と、指揮を始めた。これも、トットちゃんの知らない歌だった。みんなが、「お馬の親子」を歌い終わったときだった。トットちゃんの腰掛けてるベッドの兵隊さんが、トットちゃんの頭をなでて、いった。「君は、歌わないんだね」トットちゃんは、とても申し訳ない、と思った。お見舞いに来たのに、一つも歌わないなんて。だから、トットちゃんは、ベッドから離れて立つと、勇気を出して、いった。「じゃ、あたしの知ってるの、歌います」女の先生は、命令と違うことは始まったので、「何です?」と聞いたけど、トットちゃんが、もう息を吸い込んで歌おうとしてるので、黙って聞くことにしたらしかった。トットちゃんは、トモエの代表として、一番、トモエで有名な歌がいい、と思った。だから、息を吸うと、大きい声で歌い始めた。よーく 噛めよ たべものを…… 周りの子供たちから、笑い声が起こった。中には、「何の歌?何の歌?」と、隣の子に聞いてる子もいた。女の先生は、指揮のやりようがなくて、手を空中にあげたままだった。トットちゃんは、恥ずかしかったけど、一生懸命に歌った。噛めよ 噛めよ 噛めよ 噛めよ たべものを…… 歌い終わると、トットちゃんは、おじぎをした。頭を上げたとき、トットちゃんは、その兵隊さんの目から、涙が、こぼれているのを見て、びっくりした。何か、悪いことをしたのか、と思ったから。すると、その、パパより少し歳をとったくらいの兵隊さんは、また、トットちゃんの頭をなでて、「ありがとう、ありがとう」といった。頭をなでてくれながら、兵隊さんの涙は止まらないみたいだった。そのとき、女の先生は、気を取り直すような声で、いった。「じゃ、ここで、みんなの、おみやげの、作文を、読みましょう」子供たちは、自分の作文を、一人ずつ、読み始めた。トットちゃんは、兵隊さんを、見た。兵隊さんは、目と、鼻を赤くしながら、笑った。トットちゃんも、笑った。そして、思った。(よかった。兵隊さんが笑った)兵隊さんの涙が、何であったのか、それは、その兵隊さんにしか、わからないことだった。もしかすると、それは、故郷に、トットちゃんに似た子を残してきていたのかも、知れなかっ
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