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第31章

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    第31章 (第2/3页)

んが、ぶつんなら、私だって、ぶつ!」というので、芝居は進まなかった。何度、そこのところをやっても、トットちゃんは、うずくまりながら抵抗した。とうとう丸山先生は、トットちゃんに、いった。「悪いけど、義経の役は、泰ちゃんに、やってもらうことにしよう」トットちゃんはにとっても、それは、ありがたいことだった。だって、自分だけが、ぶたれたり、つきとばされるのは、いやだ、と思っていたから。それから、丸山先生は、いった。「そのかわり、トットちゃんは、山伏になって、ください」そこで、トットちゃんは、山伏の一番後ろに並ぶことになり、「これで、やっと、うまく、いく!」と、みんなが考えたけど、それは、みんなの間違いだった。というのは、山伏が山を登ったり降りたりするための、長い棒を、トットちゃんに渡したのが、いけなかった。トットちゃんは、立ってるだけで退屈してくると、その棒で、隣の山伏の足を、つっついたり、もう一人さきの山伏の、わきの下を、くすぐったりした。それから、また、その長い棒で、指揮者のまねをしたりしたから、まわりのみんなは、あぶなかったし、第一に、富樫と弁慶の芝居が、それで、ブチこわしになるのだった。そんなわけで、とうとう、トットちゃんは、山伏の役も、おろされてしまった。義経になった泰ちゃんは、歯を食いしばるようにして、ぶたてたり、けっとばされたりしたから、見る人は、(可哀そうに!)と思うに違いなかった。稽古は、トットちゃん抜きで、順調に進行していた。一人ぼっちになったトットちゃんは、校庭に出た。そして、はだしになり、トットちゃん風のバレーを踊り始めた。自分流に踊るのは、気持ちがよかった。トットちゃんは、白鳥になったり、風になったり、変な人になったり、木になったりした。誰もいない校庭で、いつまでも、一人で踊った。でも、心の中では、(やっぱり、義経やりたかったな)という気持ちが、少しあった。でも、いざ、やったら、やっぱり、税所さんのこと、ひっかいたり、ぶっちゃったりするに、違いなかった。こうして、あとにも先にも、トモエにとって一回だけの学芸会に、トットちゃんは残念だけど参加できなかったのだった。

    トモエの生徒は、よその家の塀や、道に、らく書きをする、ということがなかった。というのは、そういう事は、もう充分に学校の中でやっているからだった。それはどういうのかというと、音楽の時間だけど、生徒が講堂に集まると、校長先生は、みんなに、白い、はくぼくを渡した。生徒は、講堂の床の、思い思いの場所に陣取って、ねっころがったり、ちゅう腰になったり、きちんと正座したり、自由な形で、はくばくを持って、用意する。みんなの準備が揃うと、校長先生がピアノを弾く。そうすると、、みんなは、その講堂の床に、先生の弾いてる音楽のリズムを、音符にするのだった。薄茶

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