第52章 (第3/3页)
。そういうのってね、男の人のごつごつした指でやられるのと全然違うのよ。凄いわよ、本当。まるで羽毛でくすぐられてるみたいで。私もう頭のヒューズがとんじゃいそうだったわ。でもね、私、ボォッとした頭の中でこんなことしてちゃ駄目だと思ったの。一度こんなことやったら延々とこれをやりつづけることになるし、そんな秘密も抱えこんだら私の頭はまだこんがらがるに決まっているんだもの。そして子供のことを考えたの。子供にこんなところ見られたらどうしようってね。子供は土曜日は三時くらいまで私の実家に遊びに行くことになっていたんだけれど、もし何かがあって急にうちに帰ってきたりしたらどうしようってね。そう思ったの。それで私、全身の力をふりしぼって起きあがって『止めて、お願い!』って叫んだの。
でも彼女止めなかったわ。その子、そのとき私の下着脱がせてクンニリングスしてたの。私、恥かしいから主人さえ殆んどそういうのさせなかったのに、十三歳の女の子が私のあそこぺろぺろ舐めてるのよ。参っちゃうわよ。私、泣けちゃうわよ。それがまた天国にのぼったみたいにすごいんだもの。
『止めなさい』ってもう一度どなって、その子の頬を打ったの。思いきり。それで彼女やっとやめたわ。そして体起こしてじっと私を見た。私たちそのとき二人ともまるっきりの裸でね、ベッドの上に身を起こしてお互いじっと見つめあったわけ。その子は十三で、私は三十一で……でもその子の体を見てると、私なんだか圧倒されちゃったわね。今でもありありと覚えているわよ。あれが十三の女の子の肉体だなんて私にはとても信じられなかったし、今でも信じられないわよ。あの子の前に立つと私の体なんて、おいおい泣き出したいくらいみっともない代物だったわ。本当よ」
なんとも言いようがないので僕は黙っていた。
「ねえどうしてよってその子は言ったわ。『先生もこれ好きでしょ?私最初から知ってたのよ。好きでしょ?わかるのよ、そういうの。男の人とやるよりずっといいでしょ?だってこんな濡れてるじゃない。私、もっともっと良くしてあげられるわよ。本当よ。体が溶けちゃうくらい良くしてあげられるのよ。いいでしょ、ね?』でもね、本当にその子の言うとおりなのよ。本当に。主人とやるよりその子とやってる方がずっと良かったし、もっとしてほしかったのよ。でもそうするわけにはいかないのよ。『私たち週一回これやりましょうよ。一回でいいのよ。誰にもわからないもの。先生と私だけの秘密にしましょうね?』って彼女は言ったわ。
でも私、立ち上がってバスローブ羽織って、もう帰ってくれ、もう二度とうちに来ないでくれって言ったの。その子、私のことじっと見てたわ。